局でひとり筆をとりて

普段は灰も被れないオタクよりの高校生が、硝子の靴ではなくキーボードと美しい文化を以て時には古典の世界を賞賛し、時には世間をぶった斬ります

清らかに徒然に ~更級の乙女~

皆さんは菅原孝標女をご存知でしょうか?

全く知らない方!女と書きますが決して愛人とかではありません。むすめと読んで差し上げて下さい。

 

簡単に説明すると、夢見る乙女です、オタクの。

 

彼女の父上は地方で知事のような仕事をしていた人で、彼女も姉上と共にそれについていっていました。

娯楽のない地方育ちの娘が何を楽しみとしていたか、それは物語です。

しかも物語といっても草紙がなかなか手に入らないの伝聞も多かったようです。

すると当然間違った情報も流れますし、全ての物語が知れる訳でもなく・・・。

物語の原典を手に入れたい思いのあまり、彼女は等身大の仏像を造ったそうです!

 

すると願いが届いたのかある日のこと・・・。

彼女が伯母上を尋ねた時でした。

「本当にお久しぶり。折角だからお土産を持たせましょうかね・・・実用的なものはつまらないでしょうから、これを差し上げるわ」

といって伯母上が取り出したのは・・・

 

なんと!源氏物語!しかも全巻!

 

それからというものの、彼女は「お后の位さえも問題になりません」と引籠もって源氏物語をひたすら読んでいたそうで、美形に囲まれて暮らす妄想を繰り広げていたようです。現代の女子高生と大して変わりありませんねあれ、じゃあ私も!?

 

更級日記は自分の過去を綴った日記で、「ああ、あの頃の私は痛い子だった・・・」と語って・・・あ、やっぱりこれ私だわ。

「私も将来は女盛になって、髪も量が多くなって、夕顔(源氏の君の恋人)の様になるでしょう・・・」うん、痛い

 

因みに彼女は宮仕えをしていた時期がありますが、頑張れば「お前がいないと寂しいから帰っておいで」と言われ、家族に会う為に出勤時間を減らしたら、「あなたがいないと寂しいからもっと来て」と言われて・・・好かれる人柄だったようです。

そして、さっさと結婚退職してしまったそうで・・・その辺りは損しています。

 

女の子も働かなければ!(清女の代弁)