読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

局でひとり筆をとりて

普段は灰も被れないオタクよりの高校生が、硝子の靴ではなくキーボードと美しい文化を以て時には古典の世界を賞賛し、時には世間をぶった斬ります

清らかに徒然に ~平安の才女を愛する者が特に著名な二名を比較します その壱~

 

これを書き始めるにあたってまず言いたいことがあります。

私には高校に入学してできた友人がいますが、その人も文学趣味をお持ちで、しょっちゅう紫式部清少納言どちらがいいか言い争っています(私は清女推し!!!)。そこで思ったこと。

私はどちらを好きであろうと構わないと思っています。それぞれ性格も違いますし、文学のジャンルも書き方もかなり異なりますから好みが分かれるのは当然です。

ただ、大してあのお二人のことを知らないのにどっちが好きとか言うのは絶ッッ対に間違ってるし本人方に失礼だと思うんです!!!

 

・・・という訳で、こういう記事を書こうと思い立ったのです、うるせえ前置き失礼しました。

 

紫式部について

まず、紫式部についてお話しします。長いのであだ名の若紫と表記させて頂きます。

彼女は簡潔に言うと天才肌の人間です。

兄上が漢文を勉強している横でスラスラと読んでしまう子で、父上からは「息子でないのがこの子の不幸だ」と言われています。

しかし彼女は世間体を気にするタイプなので、女性はかな文字が書ければ十分だと知ってからは悩むようになります。

随分年上の男性と結婚しますが、賢過ぎない妻になろうと試みた頃には旦那が他界。それからは趣味に走るようになります。

そのときに書かれたのがかの有名な源氏物語です。評判はあっという間に広がり大人気になります。

そして天皇に入内する彰子様が読者となりました。彰子は当時政治界のトップにいた藤原道隆の弟、道長の愛娘です。

ここで道長は考えました。「とりあえず彰子を嫁入りさせたけど、兄さんの子(定子)に比べると愛され度は歴然。どうしたものか・・・そういえばあの子が好きなあの物語、一条天皇もお気に召しそうだ。新刊をいつでも読めるようにしておけば彼は釣られるかもしれない。そうすりゃ仲良くなれるかも?定子のとこには家庭教師に超頭のいい娘がいるそうだし、いっちょ作者をスカウトしてみるか」

・・・ということで、若紫は彰子様にお仕えする身となるのです。

才能を認められている、しかしそれは女性としていいことなのか?彼女は相当戸惑ったでしょうなあ・・・。

そして自分が浮かない様にと彼女のとった作戦とは・・・。

ズバリ、アホのフリです。普段は漢字を書かずに過ごしていたようです、何というストレス・・・

しかしどうしたって賢いのはバレます。事実、執筆活動をしているのですから。

そこで彼女に付いたあだ名が「二本紀の御局」。女性に漢文は不要とされていた時代ではとんでもない屈辱にあたります。

するとコミュ障の若紫が次に思いついた作戦は・・・屏風の字も読まない!いい加減にしなさい!

 

・・・そんなこんなで若紫は超人見知りの詰め込み体質であることが分かります。ですが、だからこそ紙に向ける思いは誰よりも強かったといえます。

もし彼女がもっと社交的だったら源氏物語は違うものとなっていたかもしれません(実際若紫は特別容姿の良い人ではなく、執筆する物語は大方妄想ということに・・・)。

 

これで紫式部編は終了です。次回も是非ご覧下さい!