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局でひとり筆をとりて

普段は灰も被れないオタクよりの高校生が、硝子の靴ではなくキーボードと美しい文化を以て時には古典の世界を賞賛し、時には世間をぶった斬ります

清らかに徒然に ~ピアノ界の天使~

 

今日は私の理想の女性をご紹介します。

いつからかは忘れましたが、こんな人になれたらどんなに素晴らしいかと思うのです。

 

その人はクララ・シューマンといいます。

名字に見覚えがある方も多いでしょう。

この人はかの有名な作家、ローベルト・シューマンの伴侶となり、ヨハネス・ブラームスの一番の理解者(時折愛人とするアホタレがいますが違いますから!)であった女性ピアニストです。

では取り敢えずあの二人の出会いをご説明します。

 

若き日のローベルトは緑ある故郷を離れ、ライプチヒに来ていました。

本に囲まれ、仲間と音楽を共にする青春を過ごしていた彼でしたが、姉上と父上が亡くなり、将来を案じた母上に法律家になるよう勧められたからでした。

ですが大学の教授は芸術を解する方ばかりで、いつしかサロンに呼ばれるようになっていったそうです。

ある日、家庭音楽会に招かれたローベルトはF・ヴィークに出会います。

ヴィーク先生は当時音楽教育の権威と呼ばれていた厳格な雰囲気を持った男性です。

 

先生の美しいピアノに心を奪われていた時、メインゲストとして一人の女性が入ってきました。

いや・・・女性と表記しましたがまだ十歳にもならない少女です。

小さな手で彼女が紡ぐメロディは、ヴィーク先生の教育の確かさをそのまま示したようなとても洗練されたものでした。この天使が旧姓:クララ・ヴィークです。

ローベルトはこの瞬間、F・ヴィークに師事することに決めました。そう、彼はのちに妻となる女性をきっかけにして、音楽家としての道を歩み始めたのです。

 

因みにこの頃ローベルトはピアニストを目指していましたが、自作の指を強化する機械で手を壊し、それから作曲家へ路線変更したと言われています。

個人的には幼少期の環境から文学への理解があった彼は初めから作曲家になるべきだったような気もするのですが・・・そんなこと言ったら失礼か。

 

そして御伽噺を聴きながらローベルトにピアノを弾いてもらっていたクララは、成長すると彼との大恋愛することになるのです、ポイントは大がつくことです←表現がヘタ

 

ヴィーク先生は二人が結婚することに反対していました。

実はローベルトの姉上が亡くなった理由は、分裂症による入水自殺だったのです。冷酷なほど冷静に人を見ることに長けていたヴィーク先生は、ローベルトの先天的な不安定さを見抜いていたと考えられます。いずれにしろ、自分が愛と音楽教育を一心に注いできた娘を一人の男性に渡してしまうのは耐えられないことだったのかもしれません。結局親馬鹿な人なのでしょうね・・・。

先生と仲違いしたローベルトについていこうとしたり、父上の助けを借りずにパリで演奏会を大成功させたりと、クララの情熱は計り知れないものでした。

 

それでも頑な姿勢を見せるヴィーク先生に、遂には裁判まで起こったそうですが、二人は無事法廷で結婚を認められました。ローベルト二十九歳、クララ二十歳の頃です。

 

しかし、ヴィーク先生の不安は現実となってしまいます。

ローベルトは四十四歳のとき、遂にライン川へ身を投げたのです。精神病院に入った彼は、二年後に愛する人たちに見守られて亡くなりました。

 

・・・えーではなぜ私がクララが大好きなのかお話します。

彼女は完璧なんです。美しくて素晴らしいピアニストです。

その上、父上譲りの聡明さと恋人の為ならなんでもやってしまう情熱を兼ね備えた女性で、母性本能もとても強い人といえます。実際、ロマンチストで純粋な好青年と恋に落ちたわけですから。約十歳年上だけど。

彼女は自分が家計を支える為にまだ乳のみ子の子供を連れて演奏旅行に出掛けた際には、舞台袖に赤ちゃんを隠して演奏の合間に授乳していたそうです。パワフル過ぎるにもほどがある!

 

ああ、私の稚拙な文で彼女を説明するのは持ったいない!

・・・ってなワケでこの漫画をご紹介しておきまする。

 

マンガ音楽家ストーリー(6)シューマン (マンガ音楽家ストーリー 6)

マンガ音楽家ストーリー(6)シューマン (マンガ音楽家ストーリー 6)